今回は個人の味覚についてのちょっと思い当たるところがあったので記事にしてみました。
個人の好みについて

うずら卵が嫌いな人はあまりいませんが、やはりあの食感がキライだとか味がちょっと...ていう方や、白身が好き、黄身が好き、とうずら卵が嫌いな人もある一定数いると考えています。(店長調べ)
うずら卵に限らず、世の中には数えきれないくらい色んな料理があって、どんな料理・味が好きか好みも人それぞれです。
なので、全員が美味しいと思える料理はないと考えています。(大事なところなので赤文字にしましたw)
全員が美味しいと思える料理を提供するのは絶対的に無理ゲーなので、うずうず本舗の目指すところというのは自分が美味しいと思って提供した料理を誰かがめちゃくちゃ美味しいと心に響いてくれたら... というところにあります。
これを言語化したモノがあの激安の殿堂、ドン・キホーテの偏愛めしの名言、
みんなの75点より誰かの120点
まさにこの言葉に凝縮されてます。
平均点以上を取るのはそれはそれで難しいのですが、それだと感動や喜びも平均的になってしまって結局価格競争、コモディティ化されてしまいます。
うずうず本舗はそういった優等生のようなチェーン店やビジネス性を追求しているワケではなくて(※他の記事参照)、ドンキと同じように誰もやらないような斬新な料理でその味覚に共感してもらえたら、と考えています。
それがモチベーションとなってうずうず本舗をやってるフシがあります。汗
つまり、他の店舗・キッチンカーが提供するような同じような料理は提供しないし(うずら卵料理専門店という時点でそもそも違うww)、そのようなうずうず本舗の提供する料理が美味しいと認められるコトがモチベーションに繋がって自己承認要求が満たされるところがあるから続けられてる感があります。
うずうず珈琲焙煎工房の提供するコーヒーについて

うずうず本舗とは別に、うずうず珈琲焙煎工房というブランドも立ち上げていて、煎りたて挽きたてコーヒーを提供しています。
このコーヒーもこだわりを持って提供していて(※他の記事参照)、基本ブラックコーヒーで提供しているんですが、そのブラックコーヒーというのもやはり人それぞれの好みがあります。
以前自分はブラックでコーヒーを飲むのは苦手で、砂糖とミルクをたっぷり入れて飲んでました。
でも美味しいコーヒーに出会ってからはあのすっきりとしてほんのり甘みの感じられるコーヒーが好きになって、砂糖とミルクを入れるとむしろ邪魔になると思うようになりました。
しかし、料理でも同じですが、食材そのままを提供するのが至上、ではなく、やはり可能性としてコーヒーに何かを加えるだとか加工するコトによって更に一層美味しくなると考えています。
その一つの答えが17世紀頃から続いているミルクと砂糖を入れるコト(儀式)だと思います。
ミルクも植物性のポーションではなく牛乳だとか生クリームを入れた方が美味しいと思いますし、甘みを加えるコトで満足感だとか官能的に美味しいと感じるんだと思います。
コーヒーの飲み方も人それぞれで、好みも千差万別です。
コーヒーに何も入れないのが一番美味しいと思う人もいれば、ミルクたっぷり砂糖たっぷりのコーヒーを美味しいと思う人もいます。
コーヒーはブラックに限る!と考えているコーヒー屋さんがあったとしたら... 可能性を自ら潰しているのかなぁ、とちょっと残念に思います。
(否、自分で思うのはいいのですが、それを他の人に強要するのはどうなのかな、といった観点です)
もっとも、コーヒー豆の焙煎、抽出など、こだわったらより美味しいコーヒーが出来るとは思いますが、どうしても甘みと苦みの両立が出来ない...などの壁が絶対にあるので、だったら砂糖や糖類を少し足したら解決するのかなぁ、とも思います。(甘みの質は違うと思いますし、個人的見解ですww)
素材そのままの味にこだわっても、素材だけで出せる味の範囲からはどうやっても脱出出来ないので、その範囲を脱出してその可能性を見つけていくのがうずうず本舗(珈琲焙煎工房)の使命だとも考えています。
料理の進化について
コーヒーにしても料理にしても、素材に何かを加えてそうなると可能性が無限に広がってしまい、パラメーターが多すぎて発散するので、料理の進化というのは偶然的なものや料理人の努力で少しずつゆっくりと変わっていくものなのかなぁ、と思っています。
伝統の味を創業から守っている店もあって素晴らしいとは思いますが、着実に料理は進化していますし、生きている間に少しでもその進化の一角を担いたいですし、それがうずうず本舗で提供していけたら、と考えています。


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