料理の可能性
料理の世界は無限で、限界なんてないと考えています。
いきなり何を言っているんだコイツは... 😥 と思われそうですが言わせてください!
当店が目指しているのは、美味しい料理を作ることだけではなく、世界各国の知恵を結集して新たな高みを目指して“最高の料理”を作ることなんですよね。
そのためには食材や料理法の理解だけでなく、グローバルな観点から文化や歴史にも触れる必要があると常々感じています。
旅の理由
以前は日本各地はもとより、休みがあれば世界各国を旅してました。
理由はというと、ただ単に旅行が好きで実際に現地に行って観光したり美味しい料理を食べたいから...というだけではありません。(いや、それもありますけど汗)
もっと別の理由もあって... 旅先で現地の珍しい食材、地元の料理、その土地の食文化に触れたり、文化そのものや歴史を知ったり実体験するコトで日本、それも現住所周辺の狭い範囲の知識からもはや言葉通り「世界レベル」に広い知識・視野が得られると思ってたからです。
料理に関して言えば、旅を通して世界にはまだ知らないどんな食材、調味料、調理方法があってどんな料理が作られているか、そしてその背景にはどんな考えや文化があるのかを知ることで、料理の幅が格段に広がるんじゃないかなと考えてます。
料理のセンスがない限り、経験を増やすのは”美味しいもの”を作るというゴールに近づくための手段だと考えてます。
食(材)のタブーをなくす
料理の幅を広げるためには、材に対する偏見やタブーをなくすことが大事で(もちろん偏食なんてのはアカンでしょう汗)、何もかも使えるわけではないけれど、「これがダメ」「これは使わない」と決めつけるのは、非常にもったいないコトだと思います...。
知見を広げて既存の組み合わせの枠を脱出して新たな高みを目指す...
「意外と合う!」という言葉はその知見・知識がない時に出る言葉だと考えてます。
意外ではなく(計算された)必然...
料理の進化はまさにそれだと思います。
計算してなくても組み合わせたら「意外と」合う!みたいな突然変異的なのはもちろんありますけど...。
逆によくあるのが、「この魚はそのまま刺身にして醤油につけて食べるのが一番美味い」という一貫した思い込み。
これでは料理の可能性を全く無視して、ほぼ素材のままがシンプルなのが一番美味いという妄信に過ぎないんじゃないかな、と思うワケですよ。
いや、確かに美味いかもしれませんが、それはその魚の全ての調理法(未知の調理法含めて)を試した結果、その考えに行き着いたのか、最初から「素材の味を味わうのが一番」という根拠の薄いポリシーによるものなのか...。
後者であれば残念でなりません。
うずら卵料理への応用
うずら卵という一見シンプルな食材も、世界各地の知識や経験を活かすことで、より奥深く、より美味しくなります。
例えば、フランス料理であれば食材はおろかソースが重要なファクターなのはご存知かと思いますが、うずうず本舗でも「うずら卵」というポテンシャルを持つ食材に更に美味しいソースを合わせるコトでメニューにバリエーションを出したりしています。
美味しいモノに美味しいモノを組み合わせると更に美味しいモノになる!
それが、うずうず本舗のこだわりでもあり、旅を通じて得た料理の真髄だと思っています!
誤解を恐れずに言うならば、前述の「素材そのままでシンプルに(塩なんかで)味わうのが最高!」とかいうのは単なる逃げか意識高いアピールしたい人が言ってるだけに過ぎないと考えます。
素材 × ソース × その他付け合わせ等、料理の組み合わせは無限にあるのに、なぜシンプルに素材だけで食べるのが最高だと考えるのか... (゚Д゚;)
そこで思考停止に陥っているのではないかと思ってしまいます。
いや、もちろん素材だけで、例えば「刺身に塩」というのも美味いっちゃー美味いんですが...。うーむ (-_-;)
(それでも塩はどんな塩なのかまで拘って欲しい。(笑))
最終的な場所
もちろん、世界を旅して得た知識や経験は大きな料理の幅を広げるだけでなく、うずうず本舗のこだわりの料理にも深く活かされています。
そして何より「世界で唯一、うずうず本舗でしか食べられない料理」というのにもコダワリがあります。
以前、このブログでも述べてますが、同じ料理を作っても安くしたり、既存の店より美味しいモノを作らないと意味がないと思うんですよね。
それならそこにしかない料理を作るコトでコモディティ化やレッドオーシャンから脱却出来たり、食文化の発展にも寄与できると考えています。
何より、自分が考えた世界で唯一の料理を提供して「美味しい!」と言ってもらえるのが最高の喜びであり、モチベーション向上につながっています。(自己承認要求高め...)
ただ、現在では知名度もそれほど高くないしキッチンカーという制約上、イベントなんかに出してもコモディティ化された「クレープ」や「たこ焼き」なんかの屋台、キッチンカーに売り上げでは絶対負けてます...。
「うずら丼」て何やねん...何ソレ美味しいの? ワケ分からんモノより分かりやすいヤツ食べよ!みたいな。
それは最初の段階から想定していたんですが... イベント会場の現場で全くうずら丼が売れずに、隣のクレープ屋さんばかりが売れていく光景... 結構ツラいものがあります。(笑)
でも、だんだんとうずうず本舗のファンも定着してきているコトもあり、やっているコト自体は間違いはないと考えてます。(間違ってないと思いたい... ⇒ 損失回避バイアス)
とかいいつつ、そんなにうずうず本舗の知名度も上がったとも思いませんし、他に収入源があるから1年以上、閉業せずにやれているところがあるワケなんですが...。汗
というワケで、今回の記事はうずうず本舗の店主が今考えてるコトをつらつらと書きなぐってみました。(笑)
自分で読み返してもちょっとまとまりがありませんが...
まとめると、うずうず本舗としては食の進化を止めずに、これからも高みを目指して行きたいと考えてるというコトです。
そんなワケで、これからもうずうず本舗をよろしくお願いします!
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