UZU ROASTER(うずロースター・UZ-01)取扱説明書

最終更新日: 2026年2月26日 Version 1.1.1

目次

  • 🌐 うずロースターコントローラー(Webアプリ版)を使う(USB接続編)
  • 🌐 うずロースターコントローラー(Python版)を使う(USB接続編)
  • 🌐 うずロースターコントローラー(Webアプリ版/Python版共通)の詳しい操作方法
  • 🌏 カスタムウェブサーバー機能
  • 💡 トラブルシューティング(困ったときは)
  • 📋 製品仕様
  • 📞 お問い合わせ
  • 🎁 付録
  • 📦 製品概要

    UZU ROASTER(うずロースター)・UZU-01は、小型のコーヒー焙煎機や手鍋に接続し、温度センサーのデータをリアルタイムで取得するIoTデバイスです。 取得したデータは、PCソフトの「Artisan」や、UZU ROASTER内蔵のWebページ(うずロースターコントローラー)、または、うずロースターコントローラーWebサイト上で表示され、焙煎を強力にアシストします。 Wi-Fi接続に対応しており、PCやスマートフォンから焙煎状況の確認や各種設定変更が可能です。



    OPTION BUTTON USB-TypeC OP LED STATUS LED (-) (+) THERMOCOUPLE UZU ROASTER
    図1: UZU ROASTER本体と各部名称

    ① USB-TypeC
    電源/USBシリアル通信端子です。
    USB-TypeCで接続し、5V/500mA以上の電力を供給してください。

    ② OPTION BUTTON(オプションボタン)
    短押し、長押し(3秒以上)でそれぞれ設定したコマンドを実行します。詳しくはコマンド一覧を参照してください。
    デフォルトでは、短押しでステータスLEDの表示切り替え(ステータス表示⇔温度表示)、長押しでUZU ROASTERリセットに設定されています。

    ③ STATUS LED(ステータスLED)
    UZU ROASTERの現在の状態を点灯パターンで表示します。

    また、コマンドで温度表示モードに変更する事も可能です。

    ④ OP LED(オペレーションLED)
    電源が入ると点灯します。

    ⑤ THERMOCOUPLE(熱電対接続端子)
    「+」、「ー」のそれぞれの端子にK型熱電対を接続してください。

    🚀 準備と接続

    1. K型熱電対の接続について

      K型熱電対をUZU ROASTER本体の接続端子に接続してください。プラス(+)とマイナス(−)を間違えないよう、特にご注意ください。常温でマイナス付近の値、またはゼロが表示されている場合、接続が逆になっている可能性があります。

      • 接続可能な端子: オープンリード線(撚り線)
      • U型の端子等、接続不能な端子形状の場合: お手数ですが追加工して形状を合わせてください。
      • 熱電対の設置: 熱電対は、焙煎対象となるロースターや鍋にしっかりと組み込んでください。
    2. USB接続方法と電源について

      UZU ROASTERは、多様なデバイスとの接続に対応していますが、USB-Cの規格上、接続方法に一部制限があります。以下のガイドを確認し、正しく接続してください。

      A. パソコン(USB-Aポート)と接続する場合 推奨

      最も安定した接続方法です。データの読み取りおよびプログラムの書き込みが可能です。

      [PC USB-A] ── A to C ケーブル ── [UZU ROASTER]

      B. スマートフォン / USB-C搭載PC と接続する場合

      スマートフォン、USB-C搭載PC等をUZU ROASTERと接続する場合は、「OTG変換アダプタ」「USBハブ」を必ずご使用ください。(スターターキットに同梱されています)

      [スマホ] ── OTGアダプタ[C to A] ── [A to C ケーブル] ── [UZU ROASTER]

      ※変換アダプタは必ず「スマートフォン/PC」側に接続してください。UZU ROASTER本体側に接続すると給電されません。

      [USB-C搭載PC] ── USB-HUB[C to A] ── [A to C ケーブル] ── [UZU ROASTER]

      ※ホスト側がUSB-Cでデバイス側がUSB-AタイプのUSBハブをご使用ください。

      ❓ 電源(OP LED)が点灯しない場合

      • ケーブルの相性:一般的な「両端がUSB-Cのケーブル(C to C)」では、安全回路が働き給電されない場合があります。その場合は上記 A または B の方法をお試しください。
      • 逆挿しの確認:変換アダプタを使用している場合、挿入箇所を端末側と本体側で入れ替えてみてください。
      • 充電専用ケーブル:一部の「充電専用(データ通信不可)」ケーブルでも動作しますが、ログ等の通信は行えません。

    ✨ UZU ROASTERの主な機能

    UZU ROASTERはコーヒー焙煎をサポートする以下の3つの主要な機能を提供します。

    1. Artisan連携(USBシリアル): PCに温度情報を転送し、高機能な焙煎ソフトウェアArtisanで詳細な焙煎プロファイルを管理・表示可能です。
    2. うずロースターコントローラー(Webアプリ版): UZU ROASTER本体に内蔵されたWebサーバーにWi-FiでAP接続、またはUSB接続(USBシリアル)して、PCやスマートフォンのブラウザでリアルタイム温度やRoR(温度上昇速度)を表示し、焙煎をアシストします。
    3. うずロースターコントローラー(Python版): Windowsアプリとなっており、USBシリアルでUZU ROASTERに接続して使用します。Web版とは異なり、プロファイルの保存、読み込みが可能です。
    4. カスタムWebサーバー機能: ユーザーが自由に作成したカスタムWebページを、UZU ROASTERのWi-Fiスポット経由で表示・利用可能です。

    ☕ Artisanと連携する(USB接続編)

    このセクションでは、UZU ROASTER (ESP32) をPCにUSB接続し、Artisanの温度ロガーとして利用する手順を説明します。温度の表示・記録・プロファイルの作成など、焙煎ログ管理が飛躍的に快適になります。

    🧰 必要なもの:

    🔌 1. UZU ROASTER側の仕様:

    UZU ROASTER には、以下の機能が実装されています。

    ヒント:

    このデータ形式は、Web/USBシリアルコマンドにより柔軟に変更可能です。

    💻 2. PC側の準備(USBシリアルドライバのインストール):

    UZU ROASTERをUSBでPCに接続するために、USBシリアルドライバのインストールが必要です。

    ⚙️ 3. Artisanの設定手順:

    1. UZU ROASTERとPCをUSBケーブルで接続します。
    2. Artisanを起動します。(ArtisanはすでにPCにインストールされているものとします)
    3. Artisanのメニューから「設定」→「デバイス」を開きます。

    【デバイス設定(主要設定)】

    【シリアルポート構成】

    上級者向けヒント:

    Artisanの設定画面で、ET/BT の設定を変更することで、異なる温度センサーのデータを扱うことも可能です。

    【スクリプト設定(Serial Protocol)】

    1. Artisanのメニューで「構成(Config) → デバイス(Device)」を開き、「Prog」でカスタムスクリプトを設定することで任意のフォーマットの温度データが受信できるようになります。
      詳しくは公式ドキュメントをご参照ください。

    ✅ 接続テスト&確認:

    設定画面を閉じたら、Artisanの上部ツールバーにある【START】ボタンをクリックしてください。チャートに温度がリアルタイムで表示されます。

    UZU ROASTERからは、デフォルトで温度データが約0.5秒(500ms)ごとにArtisanへ送信されます。Artisanのその他の設定も、必要に応じて調整してください。(Artisanではサンプリング周期は1秒以上が推奨されています)

    🌡️ Artisanで温度が表示されない場合のチェックポイント:

    チェック項目 対処法
    COMポートが見つからない Windowsの場合はデバイスマネージャー、macOS/Linuxの場合はターミナルでCOMポート番号を再度確認してください。ドライバのインストールが正しく完了しているかも確認しましょう。
    温度が「nan」や0.0ばかり表示される K型熱電対の接続が抜けていないか、あるいは正しく接続されているか(+/−の向きなど)確認してください。熱電対やセンサー自体の故障も考えられます。
    チャートの表示が止まっている Artisanの【START】ボタンを押し忘れていないか確認してください。
    データが読み取れない・エラーになる UZU ROASTERからのデータ出力形式(特に改行\nの有無)がArtisanの設定(スクリプト)と一致しているか確認してください。

    🚀 うずロースターコントローラーを使用する

    このセクションでは、UZU ROASTERをPC、スマートフォンに接続し、うずロースターコントローラー上で温度管理を行う手順を説明します。 スマートフォンによる焙煎管理が可能であったり、滑らかなアニメーションで初心者でも直感的に簡単に、コーヒー焙煎が行えます。

    🚀 うずロースターコントローラー 端末・環境別接続マトリックス

    使用する端末/機種によって、UZU ROASTERとの接続方法、使用アプリは異なります。以下の表は端末別に利用可能なアプリ/アクセス先/UZU ROASTERとの接続方式の一覧です。

    機種 使用アプリ アクセス先 (URL) 接続方式 検証
    iPhone/iPad Safari UZU ROASTER (192.168.4.1) Wi-Fi
    Android Chrome UZU ROASTER (192.168.4.1) Wi-Fi
    Windows PC Chrome/Edge UZU ROASTER (192.168.4.1) Wi-Fi
    Chrome/Edge 公式Web USBシリアル
    Chrome/Edge ローカルファイル (file://) Wi-Fi / USBシリアル
    Pythonアプリ(uzuroaster.exe) ローカルホスト (127.0.0.1) USBシリアル
    Pythonソース(uzuroaster.py 実行) ローカルホスト (127.0.0.1) USBシリアル
    Linux PC Chrome / Python (各環境) Wi-Fi / USBシリアル -
    macOS PC Chrome/Safari UZU ROASTER (192.168.4.1) Wi-Fi
    Chrome/Safari ローカルファイル (file://) Wi-Fi
    🔗 アクセス先URLリファレンス:

    🌐 うずロースターコントローラー(Webアプリ版)を使う(Wi-Fi接続編)

    UZU ROASTERをUSB電源に接続すると、自動でWi-Fiアクセスポイントとして起動します。PCやスマートフォンのブラウザから直接アクセスし、焙煎をコントロール可能です。

    🔧 初期設定と接続:

    1. 起動とWi-Fi接続:

      • UZU ROASTER本体をUSB電源(5V/500mA)に接続します。USB-TypeCで他のデバイスに給電可能なスマートフォンからは、直接接続して給電が可能です。
      • お使いのPCまたはスマートフォンのWi-Fi設定を開き、Wi-Fi接続先(SSID)として UZU-ROASTER を選択します。
      • デフォルトのパスワードは未設定です。(SSIDとパスワードはコマンドで変更可能です)
      • (※)接続すると、Wi-Fiネットワークは『インターネット未接続』と表示されますが、そのままUZU ROASTERとの接続を維持してください。
    2. うずロースターコントローラーへのアクセス:

      • 通常、Wi-Fi接続後、キャプティブポータル機能により、自動的にデフォルトのブラウザにうずロースターコントローラーの画面が表示されます。
      • もし自動で表示されない場合は、Chrome、Edgeなどの任意のブラウザで、以下のURLアドレスに直接アクセスしてください。
        URLアドレス: http://192.168.4.1(デフォルトIPアドレス)
    3. WebSocket通信の開始:

      ホストデバイス(PC/スマートフォン)とUZU ROASTERはWebSocket機能を使って接続されます。Webページを開くと、自動的にUZU ROASTER本体とのWebSocket通信が開始されます。接続状態は、画面上部の「接続中/未接続」のインジケーターで確認可能です。

      (※)Wi-Fiが正常に接続されていても接続状態にならない場合は、しばらく待ってから再度ページを更新するか、異なるブラウザで再度アクセスしてみてください。
    4. (※)スリープ状態(画面消灯)になるとUZU ROASTERとの接続が切れるため、焙煎中はスマートフォンの画面を常時点灯に設定してご使用ください。

    ヒント:

    Webアプリ版のうずロースターコントローラーは、UZU ROASTERに接続可能な端末数を1つに制限しています。Wi-FiでUZU ROASTERに接続できない場合は、既にUZU ROASTERに接続している端末がないか確認してください。




    🏠 STAモード(ルーター接続)の設定【Ver 1.1.0〜】

    通常のAPモードでは、スマートフォンやPCをUZU ROASTERのWi-Fiに直接接続するため、その間はインターネットが使えなくなります。
    STAモードを使うと、UZU ROASTERをご自宅のWi-Fiルーターに接続させることができます。スマートフォンやPCも同じルーターに繋いだまま使えるため、インターネットを使いながら焙煎のモニタリングが可能になります。

    ⚠️ STAモードとAPモードは排他動作です
    STAモードに切り替えると、UZU ROASTER自身のWi-Fiアクセスポイント(UZU-ROASTER)は停止します。スマートフォンやPCは、UZU ROASTERのWi-Fiではなく、ご自宅のルーターのWi-Fiに接続してください。

    設定手順:

    1. ルーターのSSIDとパスワードを設定する
      USBシリアルまたはWebSerialから以下のコマンドを送信します。
      stassid ご使用のルーターのSSID
                      stapassword ご使用のルーターのパスワード
      ※ パスワードは8文字以上必要です。パスワードなしのルーターの場合はstapasswordコマンドを省略してください。
    2. STAモードに切り替えて再起動する
      wifimode sta
      UZU ROASTERが自動的に再起動し、ルーターへの接続を開始します。
    3. 割り当てられたIPアドレスを確認する
      再起動後、USBシリアルから以下のコマンドでIPアドレスを確認します。
      staip
      またはステータスLEDのipled機能でも確認できます。
      ipled on
    4. ブラウザからアクセスする
      スマートフォンやPCをご自宅のルーターのWi-Fiに接続した状態で、ブラウザから確認したIPアドレスにアクセスします。
      例: http://192.168.1.100(IPアドレスはルーターにより異なります)

    APモードに戻す方法:

    STAモードからAPモードに戻すには、USBシリアルから以下のコマンドを送信します。

    wifimode ap

    あらかじめボタン長押しコマンドに登録しておくと、USBなしでAPモードに復帰できます。

    blpress wifimode ap

    ヒント: STAモードでIPアドレスが分からなくなったら




    🔌 うずロースターコントローラー(Webアプリ版)を使う(USB接続編)

    UZU ROASTERをUSB電源に接続すると、自動でWi-Fiアクセスポイントとして起動しますが、USB接続するにはWi-Fiアクセスポイントに接続せずに使用します。

    🔧 初期設定と接続:

    1. 起動とUSB接続:

      • PC側の準備(USBシリアルドライバのインストール)を参照してUSBドライバをインストールします。
      • UZU ROASTER本体をUSB電源(5V/500mA)に接続します。USB-TypeCで他のデバイスに給電可能なスマートフォンからは、直接接続して給電が可能です。
      • ブラウザでうずロースターコントローラーページを読み込み、USB ボタンを押してUSBシリアルのCOMポートを選択してUSB接続を開始します。
      • (※)他のアプリで既にCOMポートを使用している時は、うずロースターコントローラーからそのCOMポートでUZU ROASTERに接続する事ができません。
        (※)UZU ROASTERにWi-Fiで接続して、Webサーバーに入っているうずロースターコントローラーを起動した場合、USBボタンは表示されません。 PC等のローカルディスク上のHTMLファイルを開いたり、UZU ROASTERスペシャルサイトのURLをアクセスしてうずロースターコントローラーを起動した場合にUSB ボタンが表示されます。

    ヒント:

    Webアプリ版のうずロースターコントローラーを起動すると、優先的にWi-FiコネクションでUZU ROASTERに接続を試みます。

    USB接続を優先させたい場合は、PCやスマートフォンのWi-Fi設定で一時的にUZU ROASTERのWi-Fiアクセスポイントへの接続を解除し、USBボタンを押してUSB接続を行ってください。




    🌐 うずロースターコントローラー(Python版)を使う(USB接続編)

    うずロースターコントローラー(Python版)はWi-Fiを使用せずにUSB接続でPCとUZU ROASTERと接続します。Webアプリ版との違いは、焙煎プロファイルを直接ファイルに保存、読み込みが出来るようになっていることです。

    uzuroaster.exeファイルをGitHubのリリースページからダウンロードし、PC(Windows)で実行してください。

    🔧 初期設定と接続:

    1. 起動とUSB接続:




    🌐 うずロースターコントローラー(Webアプリ版/Python版共通)の詳しい操作方法

    図2: うずロースターコントローラー操作画面

    「うずロースターコントローラー」は、コーヒー焙煎のプロファイル作成・編集・管理、そして実機連携による焙煎支援を行うWebアプリケーションです。リアルタイム温度表示、RoR(温度上昇速度)表示、プロファイルの保存・読み込み機能などを活用し、焙煎を成功に導きます。

    1. うずロースターコントローラーアプリ概要:

    うずロースターコントローラーアプリは、リアルタイムで温度データを取得し、現在の温度とRoR(Rate of Rise)を画面に表示します。さらに、リアルタイムの温度変化をチャートで可視化するチャート機能のほか、目標となるコーヒー焙煎プロファイルを作成・読み込みし、そのプロファイルカーブに沿って焙煎温度をアシストする機能を提供します。

    2. 基本画面と各エリアの説明:

    3. 焙煎プロファイルの作成・編集:

    4. プロファイルの保存・読み込み:

    ■ 標準プロファイル機能 (Standard Guide)

    LIGHT
    MEDIUM
    DARK

    5. 焙煎開始・停止の操作:

    6. リアルタイム表示と焙煎アシスト機能:

    現在の温度とRoR、そして目標となるプロファイル温度とRoRがリアルタイムでチャートに表示されます。また、プロファイル温度が表示されている場合、プロファイル温度と現在温度の差(乖離)が小さくなるよう、矢印やターゲットの温度差を表示して焙煎をアシストします。



    🌏 カスタムウェブサーバー機能

    ☕ UZU ROASTERを使った「キャプティブポータル広告宣伝システム」の概要

    このシステムは、内蔵CPUであるESP32のWi-Fi機能を活用し、特定の場所でユーザーに自動的に広告や情報を提供します。